辞める時に会社のほんとうの姿が見えるよね、という話


私自身、独立するまで3回転職しているので、何度かは「会社辞めます」と上司や社長に伝えていることになるのですが、その際に思ったのは、辞める時に伝えた時の反応やコミュニケーションで会社の本当の姿が見えるなーと思いました。

いままではぼんやりとそうっていたのですが、先日友人との話の中で「会社が本当に社員をどう思っているか」「辞めた社員がその会社のことを何と言うか」は辞める時の対応によってだいぶ変わるなーと感じる場面がありました。

辞めるときの対応として印象的だったのは

 

その友人が話していたことを簡単に書くと、前職はIT系スタートアップを辞めることを代表の方に伝えたところ、「なるほど…。そういうことか、わかったよ。給与2倍にするから」と言われたそうです。

まじか…という感じですが、結構こういう社長というか会社あるんですかね!?

どうやらこの会社は退職者が続いていて、本当の理由はこの代表の価値観についていけないということのようなのですが、代表は「給与が低いから」「給与をあげればモチベーションあがって残ってくれる」と本気で思っているようで、上記のような発言になるみたいですね。

この友人とは違いますが、他にも退職を伝えたら「一度乗った船に途中で降りるやつは絶対に成功しない」とか「◯◯(転職先)はこんなにダメなのになんで行くんだ」とか「裏切り者だな。一生この狭い業界で生きにくくなるよ」的なことを言われたことある人ってたくさんいます。。。

一方、辞めるときに「最高の職場」と思わせる会社も

前述の通り、私は3回転職しているのですが、どの会社も辞める意思を伝えたときの対応は今思っても最高のものでした。

中でも、リクルートやDeNAを退職すると伝えたときは本当に嬉しい言葉もいただき、「本当にいい会社だったな、辞めるのやめようかな」と思うくらい。

詳細は書かずにおきますが、どちらにも共通しているのは

・しっかりと自分の退職理由を聞いてくれ、

・その上で、本当にこの会社でやりたいことができないのか、問題の解消は退職以外ではできないのかを一緒に考えてくれ、

・それでも退職したいという旨を理解した上で、残念だけど一緒に働けてよかった、ありがとう、と伝えてくれ、

・これから何かあったらまた一緒に働こう

という内容でした。

退職マネジメントが上手な会社は採用力が向上する

どちらの場合もたくさんあるのでしょうが、とても大事な観点として、

「退職時の会社の対応」がその会社の格として、知らない間のどんどん広まっているということです。

転職したことある方であれば経験あると思いますが、転職したあとに友人との飲み会で「なんで辞めたの?」とか「引き止められたんじゃないの?」と必ずと言っていいほど聞かれます。

その時に、「それがさー」と話される内容が「引き止めのときの対応がひどいか」「すごいいい引き止めだったか」で大きく変わりますし、その話を聞いた友人たちはきっとそれをまた他の友人に広めていくでしょう。

負の評判、善の評判…どちらもどんどん加速して伝わっていきます。

リクルートはよく退職マネジメントがうまい、と言いますが、退職時に「この会社よかったな、好きだな」と退職者が思うことで、退職者はその後勝手に会社の宣伝役に変身してくれます。それだけではなく、よい取引先になってくれたり、また出戻りで入社してくる、なんて効果もあります。

逆に退職マネジメントが下手な会社は、労働市場においてどんどんファンを減らしていきます。しかも元社員の友人という最も採用に近そうな人から会社への印象が悪くなっていきます。

退職マネジメントが下手な会社は、きっとそういった影響まで考えず、「退職=裏切られた」、「退職=自分の敵になる」くらいで本気で考えているのかもしれません。もしかしたら忙しい時に辞めてなんなんだ、などと考えているのかもしれません。

退職時の価値観=会社の価値観

退職時の対応は、会社の(主に社長や役員、管理職など、のですが)価値観がそのまま反映されるタイミングです。

人事や組織マネジメントの本などでも、「退職時のマネジメントは大事」と言われながら、これだけ多くの企業が「辞めさせ方」がとても下手です。採用のときは一生懸命熱意を込めていいことをたくさん言うのに、退職になったら罵倒しかしない、会社目線の話しかしないという会社は残念だなと思うけど、それがその会社の「ほんとうの姿」なんだろうな、と思います。

会社ごとの「ほんとうの姿」が見える、退職時の対応だけを集めた求人サイトあったら結構面白いかも笑


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